営業は性格的に向かないから事務職で仕事を探している。
求人情報を見ていたら営業事務の募集を見つけたけど、具体的には何をするのかな?
就職活動をしている中で、こういった疑問をお持ちの方も多いでしょう。
今回は、営業事務に興味を持った未経験者さん向けに営業事務の実態を解説します。
この記事を読めば、下記のことがわかります。
- 営業事務ってそもそも何をするの?
- 営業事務に向いているのはどんな人?
- 営業事務のつらいところは?
- 営業事務の年収はどれくらい?
- 営業事務と一般事務、営業アシスタントの違いは?
- 営業事務はオワコンなの?
営業事務として15年間勤務した私の経験を踏まえているので参考になると思います。
営業事務に挑戦しようか迷われている方は、どうぞ最後までお付き合いください。
営業事務ってどんな仕事?
営業事務の仕事は営業担当者をサポートすることです。
具体的にはこんなことをします。
- 電話応対
- 受注業務
- 外部の業者への発注
- 製品の在庫管理
- 納期調整
- 見積書や資料の作成
- カタログやサンプルの発送
事務と言いつつ、営業部門に属しているため社外との接点は多め。
お客様からも会社の窓口だと思われているので、相談や問い合わせが寄せられます。
営業事務に求められるスキルは?
営業事務に求められるスキルは下記のとおり。
- 臨機応変な対応
- 作業の正確さ
- 処理スピード
- パソコンスキル
- コミュニケーション能力
特に「臨機応変な対応ができるか」「コミュニケーション能力があるか」は企業側も注目していると思ってください。
選考の際の自己PRで対応力やコミュニケーション能力があるエピソードを披露できれば、内定に一歩近づけますよ。
「内定しても力不足だと呆れられたらどうしよう…」と気負う必要はありません。
仕事をしているうちに鍛えられる部分もあるので、前向きに成長しようとする姿勢があれば大丈夫です!
営業事務に向いている人と向いていない人の特徴
続いて、営業事務の向き・不向きについて解説します。
営業事務に向いているのはこんな人。
- コツコツ努力できる人
- 細かいことに気が付く人
- 人の役に立つのが好きな人
- パソコンの操作が得意な人
- 段取り上手な人
- マルチタスクが得意な人
- 人と話すのが好きな人
得意じゃないけど、苦にはならないという方も適性があります。
私も当てはまるのは「コツコツ努力できる」「人の役に立つのが好き」の2点だけですが、15年間続けられました。
逆に、営業事務に向いていないのはこんな人。
- パソコンが使えない人
- 黙々と自分の作業に没頭したい人
- 定型業務しかしたくない人
- 細かい作業が苦手な人
- 自分が目立ちたい人
- 人と関わるのが嫌いな人
- 気持ちの切り替えが苦手な人
残念ながら、こういうタイプの人は営業事務の仕事が苦痛に感じてしまうかと…。
もっと自分に向いた仕事を探したほうが、楽しく働ける可能性が高いです。
就職してから後悔しないよう自分が営業事務に向いているタイプか、事前にチェックしてみてくださいね。
営業事務のいいところ&つらいところ
営業事務のいいところは、次のとおり。
- 会社の売上に貢献できる
- 他部署の人や取引先の人と仲良くなれる
- 縁の下の力持ちとして感謝される
- パソコンスキルが身につく
- プライベートの時間が確保しやすい
ワークライフバランスが取りやすいのはもちろん、自分の頑張りや気遣いを評価してもらえるので達成感が得られます。
「やりやすくなった」「おかげで助かった」と言ってもらえると、うれしいですよね。
また、日常的にパソコンを使うので、仕事をしながらスキルアップできるのも魅力の一つです。
反対に営業事務がつらいと思ったのはこんなところ。
- 電話が多い
- 突発的な仕事が発生する
営業事務はトラブル対応を含め電話に出る機会が多いため、時間に追われやすいです。
私も午前中だけで50件以上の電話に出たときは、伝票処理が終わらないかと思いました…。
営業担当者から突発的な仕事を頼まれることもあるので、前倒しで仕事の段取りを組むのはマストです。
営業事務の年収は?
年収も気になるポイントですよね。
正社員(20歳~65歳)を対象にした民間の求人サイトの統計によれば、2022年の営業事務の平均年収は340万円ほど。
日本の平均年収が403万円ということなので、営業事務の年収は低めと言えるでしょう。
勤続年数に合わせて昇給することはありますが、大幅な年収アップは望めません。
税金や社会保険料が差し引かれることを考慮すると、手取りは250万円~270万円くらいですね。
会社の業績が悪化してボーナスがカットされれば、手取りはさらに少なくなります。
この年収を多いと思うか少ないと思うかによってモチベーションも変わると思います。
ご自身のライフプランと相談してみてくださいね。
一般事務・営業アシスタントとの違いは?
求人を見ていると「一般事務」や「営業アシスタント」の募集を目にすることがあると思います。
それぞれ営業事務と何が違うのか、補足しておきますね。
一般事務と営業事務の違い
一般事務の仕事は基本的には社内の事務作業全般。
社外とやり取りすることは少ない、というのが一般的な認識です。
ただし、会社によっては明確な線引きをしていない場合もあります。
「一般事務」の募集だったのに実際の仕事内容は営業事務だった、というのは実はよくある話…。
営業事務に挑戦したい人は一般事務の求人にも目を通すと、応募先の企業の幅が広がるかもしれませんよ。
営業アシスタントと営業事務の違い
営業アシスタントの仕事は、文字通り営業のアシスタントをすること。
営業事務の仕事に加え、営業活動のための情報収集や取引先へ同行して商談に参加するといった仕事も任されます。
どちらかというと営業寄りの職種ですね。
一般事務の場合と同様、営業アシスタントの仕事を営業事務が担っている会社もありますので、ご注意ください。
募集要項をよく読んで、面接の際に自分のイメージしている仕事内容とズレがないか確かめてくださいね。
営業事務はオワコンなのか?不穏な噂を検証!
最後に「営業事務はオワコンだ」という噂を聞かれた方の不安を解消したいと思います。
営業事務がオワコンだと言われる理由は下記のとおり。
- 人件費削減で非正規化(派遣・パート・アルバイト)している
- 伝票処理はAIで代替できるので、人間は必要ない
正社員限定で考えれば、営業事務は狭き門になっているのは間違いありません。
しかし、AIに置き換えられる仕事は限定的です。
- トラブルが発生したとき、状況の変化に合わせて対応をする
- 突発的な仕事が発生したとき、優先順位をつけてスケジュールを組み直す
営業事務には、こういったパターン化できない仕事がたくさんあります。
「楽に働きたいから営業事務になりたい」という人にとって営業事務はオワコンなのかもしれません。
逆に、自分で考えて行動できる人にとっては頑張りが評価されるようになるのではないでしょうか。
まとめ
以上、私の就業経験を踏まえて営業事務の実態を解説しました。
どんな仕事にもプラスの面とマイナスの面の両方が存在します。
あなたにとって営業事務のデメリットは許容範囲だったか、今後のキャリアやライフプランも含めてよく検討してみてください。
この記事が就職活動の参考になればうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。